田島金剛院十一面観世音菩薩座像 石岡市田島一丁目2
木造十一面観世音坐像 (県指定有形文化財(彫刻))
所在地:石岡市田島一丁目2-30(金剛院)
指定年月日:平成18年11月16日
石岡市指定文化財:昭和58年10月25日)
十一面観音座像は鎌倉期のものと推定される。
観音座像は元三面寺の本尊であった。三面寺はこの地より東に約4~500mほど離れた田島台にあった。
一説によると江戸時代のはじめ三面寺は非常に大きい暴風に見舞われ、観音堂宇を残し本堂他すべて失ってしまった。
「即元禄十五年壬申十月本願主別当廻向山三面寺諶政 田嶋村旦中(だんちゅう-檀家中)男女 東耀時堅者(りっしゃ-仏法議論の場で質問に答える役目の僧。)秀圓法印導師を勤め三面寺台より現在地に引移造立せしこと棟牒に瞭然たり 越えて亨保四年巳亥四月堂宇の修復をなす」(昭和56年3月堂宇内奉納額より部分)
元禄十五年(1702)十月観音座像は三面寺より金剛院に移された。亨保四年(1719)四月堂宇の修復が行われた。
そして、昭和五十六年五月一日現在の新しい堂宇が完成した。
この暴風雨に一致するかは定かではないが元禄12年8月15日東日本で非常に大きな台風被害があった。加賀(石川県)地方でも大風にて人家が潰れ、牛馬の死数数え切れないほど多数。常陸水戸藩でも米の収穫が30%以上減少し、江戸で米の入荷が大きく減り値上がりした。(防災情報新聞社無料版より)(key word 元禄12年8月 台風)
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