2015年9月3日木曜日

常陸国総社宮 石岡市総社2 ・ Hitachi_Soushaguu_Shrine_Ishioka

常陸国総社宮 石岡市総社2丁目

 石岡市には奈良時代、常陸国の国府が現在の石岡小学校の場所に置かれました。
石岡駅から徒歩約十五分、石岡小学校と隣り合わせて常陸国総社宮があります。
総社宮の祭礼は9月に3日間おこなわれる。
元朝参りは遠くからの人々を含め賑わう。

 天平年間国家鎮護の神として天神地祠六柱を国府の南岡大和武尊御跡神石の側を卜定して創建した。(神社伝)と伝わります。
 大化の新政は地方長官の世襲(国造)を廃し、4年の任期で国司(守、介、掾、税所)を任命した。新任の時は国内の明神大社に参詣奉幣した。天慶の乱後、明神大社を一社に合祀して総社とし、巡拝を略し代々の国司が崇敬し祭政一致の実を挙げた。
鎌倉幕府の時代には鹿島神宮と並んで幕府より献幣あり、以後武将の尊宗社として栄えた。(以上参考 茨城県神社誌)

○総社神社には数多くの古文書が残されている。
茨城県古文書集成  宮田俊彦著  臨川書店 (昭和49年6月30日発行)
 この書には約50件の総社文書と税所文書が掲載されている。文書目録の 一番目には常陸国惣社造営注文案 治承三・五1179(前欠断簡、案文か、原文)とあるから総社合祀の歴史が如何に古いかがうかがわれる。
この他扁額三十六歌仙(石岡の歴史、石岡市史編纂委員会s59カラー図版や)太田道灌、奉納の漆皮の軍配などが知られている。
神社の境内門入口に右大臣と左大臣の随身像、延宝8年(1680)製と伝わる随身像がある。
▲祭神
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
邇邇芸命(ににぎのみこと)
須佐男命(すさのおのみこと)
大国主命(おおくにぬしのみこと)
大宮比売命(おおみやひめのみこと)
布留大神(ふるのおおかみ)

▲境内神社 
稲荷神社
厳島神社
松尾神社
愛染神社
愛宕神社

▲十二社
武甕槌大神(たけみかづちのかみ、(鹿島神宮祭神)  ほか計十二社

☆私考 
国衙からの近くに鴻之宮(国府宮)と呼ばれた地名が あった。石岡誌 松倉鶴雄編 他
総社宮近くに八幡神社、青屋神社あり、

常陸国総社宮拝殿 2015_09_03
本殿    2015_09_03
本殿2   2015_09_03
約50年前の総社宮本殿 昭和37年頃
 神楽殿ほか  2015_09_03
神武天皇遙拝所
 合祀された地元の宮 星の宮など
随神門    2015_09_03
随神門と随神像の説明版
境内神社 2015_09_03
愛染神社などの碑  2015_09_03
随神門内側より
2011年震災で痛んだ本殿復旧が2016年度に行われる
2015_09_03
2015_09_03
禊の場 鹿島神宮にもおみたらしがある

神社入り口の案内板 2015_09_03

入り口の鳥居
参道 2015_09_03
随神像1 
随神像2
総社宮から筑波山、恋瀬川方面 万葉を偲ぶ
以前の案内板
鳥居 Nov.2004
元旦の総社宮